文章をだただらさせない
文章をだらだらさせないためには、文章を短く切ることです。
中でも、「動詞の連用形+読点」でつなぐのは、原則、1回のみにするといいでしょう。
文章を書くとき、「動詞の連用形+読点」でつなぐと、時間軸に沿って書けるし、とても楽なので、ついついやってしまいます。
この癖をつけると、文章がどうしても、だらだらして、締まりがなくな ってしまいます。
知らないうちにやっていて、結果として、リズムが悪く、読みにくくなるというのは、よくあることです。
①で、「文章を短く」と説明しているので、それで十分なのですが、実践的なコツとして、ぜひ頭に入れてほしいポイントです。
私は、「動詞の連用形+読点」は、1つの文で1回までという自分だけのルールを決めることで、簡潔な文章が書けるようになりました。
「動詞の連用形+読点」 が2つあるケース
悪くはないですが、冗長です。ここでは、「…作り、」「…寄せ書きをし、」と「動詞の連 用形+読点」が2カ所出てきます。
ぎりぎり大丈夫なレベルかなという気もしますが、でき れば「動詞の連用形+読点」を1カ所にしたほうがベターです。
なぜ、こういうことが起きるかというと、「作る」「寄せ書きをする」「一体感を高める」という時間の流れをそのまま書いたからですね。
私なら、こう直します。
どちらでもいいと思いますけど、微妙に意味が変わりますね。
例文2だと、「特に寄せ書きをすることによって一体感を高めることができた」ことになり、例文3だと、旗を作って寄せ書きをしたことで一体感を高めることができた」ことになります。
まあ、たいした違いはありません。
もう1つの方法は
実は、このような場合、もう1つ、別の直し方があります。
これも覚えておくと便利なので書いておきます。これは、「動詞の連用形+読点」の1つを前に出して、名詞を修飾する方法です。
これだと、読点が1つなので、すっきりします。意味としては、例文2に近いですね。
つまり、「寄せ書きをしたことが一体感につながった」という意味合いが強くなりま す。
ただ、「団結のしるしに旗を作った」ことが強調されず、それが少し前にあったような印象も与えます。
このあたりは、微妙な意味の違いもあるので、ケースバイケースということになるかもしれません。
この「動詞の連用形+読点」を名詞を修飾する形にして前に出す方法は、いろいろなところで使える方法です。別のところで、より詳しく紹介します。