メールの書き方

メールの特徴を知ろう!

メールの短所を知っておく

・事務的、素っ気ない
・反応が分からない
・微妙なニュアンスを伝えにくい
・時間、空間を共有しない(見ていないかも)

基本は同じ

メールでも、文章を書くときの基本をおさえるのが最も重要です。つまり、次の3点ですね。

①結論から書く
②一文は短く、簡潔に
③分かりやすく伝える

これについて、例えば、①については「伝わる文章」の「型で書く」、②については「簡潔に書く」、③については「分かりやすく」をそれぞれ参考にしてください。

そのうえで、まずはメールの特徴を知ることです。

そうすれば、どんなときにメールというコミュニケーション・ツールが効果的なのかが分かります。

また、メールを送るとき、受けるとき、転送するとき、お詫びをするとき、断るときなど、それぞれのケースで、必要なマナーやルールもすんなりと分かってきます。

メールの長所と短所

では、メールの長所と短所を確認しましょう。

メールで困ったときには、この基本に立ち返ることが大切です。そうすれば、自ずと解決の糸口が見えてきます。

長所 短所
・すぐ相手に届く
・タイミングが自由。相手が不在でもOK
・同時送信できる
・履歴が残る
・確認してから出せる
・事務的、素っ気ない
・反応が分からない
・微妙なニュアンスを伝えにくい
・時間、空間を共有しない(見ていないかも)

 こんなときはメールを使えるか?

では、ここで簡単なクイズです。

緊急時は、メールで連絡してもいいでしょうか。

ダメですよね。短所に、「時間、空間を共有していない(見ていないかも)」とあるように、相手が必ずしもPCの前にいる保証はないのです。

では、緊急時はどうするか?

電話が確実です。社内の相手なら、直接会いに行ってもいいでしょう。

もう1つクイズです。

相手にお詫びをしなければいけないとき、メールを使ってもいいでしょうか?

これもダメです。

こちらにミスがあったのに、メールで簡単に済ませるのは、失礼に当たる場合があります。 アポをとって対面または電話で対応してください。

もちろん、ケースによるので、軽微なミスなら、メールで構わないこともあります。

では、新規の重要な契約などの案件のときはどうでしょうか。

この場合も、メールだけで済ませるのではなく、一般には、アポをとって対面(あるいは、電話など)で話すなどの対応が普通ではないでしょうか。

というより、メールを送るだけで契約が取れるなんてことはありませんよね。

とにかく、メールを使いこなすには、特徴をしっかり頭に入れておくことが基本です。

ABOUT ME
井上 昇治
1964年、名古屋市生まれ。新聞社で約30年間、記者を務めた後、社内の教育・研修部門で、企業研修、大学の授業、自治体の生涯学習講座などを担当。記者時代のスキルに独自のアイデアを盛り込んだ教材を開発中。社会人として、あるいは趣味で文章を書く人の道しるべになるポータブルスキルとしての「伝わる文章」の書き方を伝授している。