「で」が続くと気持ち悪い
「で」の反復といっても、何のことを言っているのかと思う方もいるでしょ う。
文章を書いていて、重なりやすいのが、助詞の「で」と「の」です。 ここでは、まず「で」について考えてみましょう。
重なったら、ほかの言葉に言い換えるのが原則です。重なっても平気な人がいますけど、文の調子がかなり悪くなります。「で」が連続すると、本当に気持ち悪い。
「~のため」を使う
こんな場合です。
例文1-2 滞在中のラトビアで、コロナで死去した。
このようなケースでは、「で」を1カ所にして、ほかの「で」は別の言い方に直すのがいいです。
まず、例1-1から考えてみましょう。
どちらの「で」のほうが直しやすいかを考えます。
例文1-1の場合、多くの人は、「寝不足で」の「で」を違う言葉に代えようと思うのではないでしょうか。
この「で」は、原因・理由を表しますから、「のため」にするだけで改善しました。 とても簡単ですね。
これも同じ。これだけで「で」が続く嫌な語調が改善されます。 別の方法もありますので、紹介し ます。
ちょっとした工夫で解決
ちょっとした工夫で、「で」の重なりがなくなり、読みやすくなるのです。
例文3-1は、どうしましょうか? 場所を示す「で」は変えにくい場合が多い。となると、「スタイルで」の 「で」を変えた方が良さそうです。
「で」を「によって」にすると、すっきりしました。
次は、どうでしょうか。
これは「で」が3つも続きます。 やり方は1つではないですが、次のような回答も可能ですね。
「で」の連続は、文の流れを乱します。注意して、言い換えましょう。